環境指標とエネルギー消費量を容易に把握できるサービスを
中小建物向けに提供

株式会社ナカムラ 様 導入時期:2015年4月

新潟市中央区に本社を置く株式会社ナカムラ様(以下、ナカムラ)は、空調、給排水、衛生設備の設計・施工・管理をはじめ住宅機器の販売、住宅・店舗・ビルのリフォーム、省エネ、環境、ESCO事業など、建造物の設備関連全般を取り扱う企業です。

導入の経緯

電気、ガス、燃油などの価格が上昇している昨今、エネルギーの消費削減は無視できない経営課題といえます。それは経費の節減のみならず、現代社会が直面する環境問題の対策にも繋がります。 エネルギー消費の対策を打つには、少なくともエネルギー消費量を適時把握することが不可欠です。しかし現状において、エネルギーの消費量を適時把握できるような建物は少なく、 残念ながら本当に効果的な対策を打ちたくとも打てないというのが実情です。

近年はこのような悩みを解消できそうな装置やシステムも市販されていますが、それらの多くは電気を主体に相当規模の建物や工場等を対象としており、一般に高価で余計な機能が多く、設備工事業者としての独自性を組み込むことも困難なため、主に中小建物を有するナカムラの顧客には費用対効果の観点からお勧めし難いものでした。

そこで、ナカムラは次のことを狙い、中小建物向けに簡便なEMS(エネルギーマネージメントシステム)を独自開発することに踏み切りました。

ナカムラは担当役員を中心にプロジェクトを立ち上げ、長年蓄積したノウハウを充分に生かし、設備工事業者としての観点から必要な要件をまとめ、私どもにご相談くださいました。

課題の整理と実現の方策
  • 電力量だけでなく、ガス、水道、燃油などのエネルギー消費量および温度、湿度、CO2濃度、照度などの環境指標値を常時収集する。
  • 市販の装置やシステムと同様に、測定値が任意の設定条件を外れたときの警報機能を持つ。
  • 施設内のみならず、インターネットに接続できる場所であれば、どこからでも観測できる。
  • エネルギー消費削減対策の手掛かりとなる分析資料を作成し、エネルギー管理士のアドバイスに役立てられる。
エネルギー消費を測定・分析し環境指標を意識したエネルギー管理を計る
エピローグ

いくつかの顧客の様々な施設にサービスを提供し、環境指標値やエネルギー消費量など有用な情報を収集し続けています。現段階のシステムはEMSの要件を満たしていませんが、これは当初からの計画で、まずはいわゆる「見える化」を実現しました。機能や性能を充分に検証し、次の段階で消費電力の制御機能を追加するご予定です。

弊社が機械制御や通信にも明るいことを覚えていてくださってお声がけいただき、誠にありがとうございました。

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